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石川 千紘

プロフィール

学科学年 政治学科4年
出身地 神奈川県川崎市
出身高校 中央大学杉並高校
趣味・特技 旅行・映画鑑賞・ピアノ
キーワード やる気応援奨学金、長期留学
掲載年月日 2019年1月9日

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

高校生の頃から、世の中で起きている問題や課題の本質を見抜き、より深く理解ができるようになりたいと思うようになりました。そのような私には、国内政治、国際政治のみならず、ジェンダーやグローバリゼーション、歴史など、幅広く学びを深めることのできる法学部政治学科が最適だと考えました。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

1・2年次では、英語の授業に注力しました。Listening and Speakingのクラスでは、夫婦別姓や死刑制度、早期英語教育など幅広いテーマについて、プレゼンテーションやディベートを行いました。この授業では、英語のスキルだけでなく、発表内容を論理的にまとめたり、自分の伝えたいことを効果的に相手に伝えたりするスキルも向上させることができ、そうしたスキルは他の授業にも応用することができました。

また、2年次で、世界的な環境問題について英語と日本語の両方を使って学ぶ基礎演習(ゼミ)を履修し、どの環境問題にも複数のアクターがいて、多角的に分析することが重要であると学びました。この基礎演習がきっかけで環境問題に興味を持ち、交換留学先のオーストラリア・アデレード大学では、より専門的な環境問題に関する知識を得ました。現在は、環境法の専門演習(ゼミ)に所属し、洋上風力発電の環境への影響について、長崎県五島市福江島での実態調査も行い研究しています。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

3年次に、やる気応援奨学金の長期海外研修部門(150万円)、中央大学国外留学生奨学金(30万円)をいただき、オーストラリアのアデレード大学で10ヶ月間の交換留学をしました。アデレード大学には、オーストラリア人だけでなく、ヨーロッパやアジアからも多くの留学生が在学しており、授業で行われるプレゼンテーションやディベートは、次々と異なる意見が飛び交う非常に刺激的なものでした。そのような環境の中で、私は当初なかなか発言できず、日々悔しく感じていましたが、留学後半では、自分の意見を堂々と伝えることができるようになり、英語だけでなく精神的にも成長したと実感しました。また、留学中には「ファームステイ」と呼ばれる農家でのホームステイにも挑戦し、大学の寮では経験できない現地の暮らしを体験したり、日本とオーストラリアの関係についてホストマザーと意見を交わし合ったりしました。

サークル等の課外活動について教えてください。

2年次にやる気応援奨学金の海外語学研修部門(30万円)をいただき、サンフランシスコにあるフードバンク団体でのインタビュー及びボランティア活動を行いました。日本のフードバンク団体との規模の違いや地元農家との協力関係の構築、そして地域の人々のフードバンクへの関心の高さなど、実際に体験し、直接お話を伺ったからこそ得た発見が多くありました。また、自ら計画を立て、フードバンク団体とのインタビューの交渉や語学学校への入学申請を英語で行い、全ての目標を達成した経験は、その後の交換留学への自信にもなりました。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

色々な価値観に出会い見聞を広げるため、時間がある学生のうちに、旅行をしたり本を読んだりしようと心がけています。時間を見つけては一人でも国内外問わず旅行に出かけ、旅先で出会った人と交流したり、初めて訪れる場所で新しい発見を見つけたりしています。

また、学生生活を通して高めた英語力を仕事でも活かしていけるよう、ビジネス英語についても学んでいます。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

4月から日系の自動車メーカーで働きます。3年生の12月に留学先から帰国し、大学院に進学するか就職するかで悩みました。しかし、大学院に進学するのは社会人になって必要性を感じてからでも遅くはないと考え、就職することに決めました。

メーカーで働きたいと考えた背景には、留学先の授業の中で「最近の日本企業はあまり調子が良くない」とアジア学の教授に言われ、悔しいと感じた経験があります。悔しいと感じることがあった一方で、日系メーカーの製品が世界中の人々の手に渡り、生活に関わっていることに感動も覚えました。将来的には、海外で勤務することも視野に入れ、日本中そして世界中に製品を届けることで人々の生活をより豊かにすることに貢献したいと考えています。

中央大学の魅力とは何ですか。

一人一人の興味や関心、やりたいことに対して、柔軟なサポート体制があることだと思います。私は大学から奨学金をいただいたことで留学することができ、充実した学びの多い学生生活を過ごすことができました。また、先生方がとても親身になって相談にのってくださることも大きな魅力の一つだと思います。1年生のころの英語のクラスで、私は自分の英語力の低さに自信を無くしていましたが、当時の英語の先生が毎回のように授業後に励ましてくださりました。留学することを決心できたのも、先生のアドバイスのおかげでした。

受験生へのメッセージをお願いします。

大学生活では、自分の興味や関心を突き詰め、取り組むことができます。しかし、自由だからこそ、自分が何をしたいのか、悩むかもしれません。そのような時は、とにかく何か一歩踏み出してみることが大切だと思います。私は一年生の頃、大学生活で自分は何をしたいのか見つけられず、悩んでいました。しかし、何か行動を起こさなくては、と短期留学に挑戦したことをきっかけに、「長期留学をして、より多くの価値観に触れることで成長したい」という目標を見つけることができました。新しいことを始めるのには勇気が入りますが、そこでの出会いや学びを通して、みなさんの学生生活はより充実したものになると思います。

最後に一言。

大学生活4年間を振り返ってみると、毎年多くの方に出会い、学び、成長し、非常に濃い時間を過ごしてきたと感じます。悩んだり迷ったりもした時間も含めて、とても素敵な学生生活でした。