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最上 治子

プロフィール

学科学年 政治学科4年
出身地 静岡県
出身高校 浜松日体高等学校
趣味・特技 街歩き・情報収集
キーワード 奨学金・留学
掲載年月日 2017年2月2日

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

日常会話の中で社会情勢を交えた冗談が飛び交うような家庭で育ったので、子どものころから政治を身近で面白いものだと感じていました。そこからもっと広く政治について学んでみたい、と思い政治学科を志望しました。そして中央大学法学部の政治学科は日本の政治、国際政治ともに授業が充実している印象を受けたため進学を決めました。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

大学3年次に履修した、マイケル・ニックス先生の「カルチュラル・スタディーズ」です。マスメディアと大衆文化においてジェンダーや国籍、そしてアイデンティティなどがどのように表現されているのかを分析する授業で、授業は主に英語で行われます。留学生と日本の学生が一緒に受講していました。先生が教材を使って説明するだけでなく、学生自身も興味を持った分野からテーマを決め、調べることで知識を深めていきます。私は性別に関係なくファッションを楽しむことができる「ジェンダーレスファッション」について調べました。留学生の中には「日本と海外の戦隊モノの比較」や「どうして日本人男性は世界でモテないのか」など興味深いテーマを扱う人もいて、毎回発見のある授業でした。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

2年次に履修したアクティブ・ラーニング海外プログラムで、「やる気応援奨学金」と「日本学生支援機構」から奨学金を頂いてオーストラリアのシドニーに行きました。 このプログラムでは秋学期の授業と春休みのシドニー研修を通じて、オーストラリアと日本を様々な観点から比較・考察します。私は自分のテーマとして「移民や難民のための医療通訳」を選び、調査をしました。シドニーでは、現地のNPOやNGOへのインタビューなど、旅行や語学留学では出会えないような専門家の方々と意見交換をする機会があり、自分の視野を広げることができる非常に貴重な経験でした。 特に印象的だったのは「PEACE」と「平和」の違いについて日本語も堪能な現地の先生から伺った説明です。「平和とは書いて字のごとく、和を平らにする。つまり調和することが平和の考え方である。しかしPEACEとは問題から生じるConflict(=対立)を見据え、それを暴力以外の手段で解決することである。」このように、一見同じ意味を指す言葉と思っていても、実は異なる考え方があると知ったことが私の一番の学びでした。

サークル等の課外活動について教えてください。

後で紹介するMeal for Refugeesはじめ、いくつかの課外活動に参加しましたが、珍しいものとしては、大学2年次に「社食.com」という社員食堂を訪問し紹介するサイトで学生記者をしました。就職活動を始める前にどんな企業があるのかを知っておきたい、中央大学の学食が充実していたことから社会人になっても働くのなら社食が美味しい会社がいいなと思ってやってみました。美味しい社食が食べられるだけでなく、就職説明会では分からない、その企業の普段の社員の様子を肌で感じることができるので非常におすすめです。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

Meal for Refugees(=M4R)という、食を通じた大学生による難民支援プロジェクトです。M4Rは「おいしく食べて難民支援」をテーマに活動しています。上記のシドニー研修でシドニーにいる難民の方々と知り合ったことから、学生の自分でも何かできることはないかと思って参加しました。難民の方々の郷土の料理を学食のメニューとして導入し、購入してもらうことで一食につき20円が寄付され、集められた寄付は日本で暮らす難民の支援に使われています。中央大学でも、ヒルトップ2階の食堂や大学祭の出店などで実施し、黒字を出して寄付につなげることができました。現在私は、全国のM4Rの導入大学を支援する事務局という立場で携っています

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

卒業後は通販会社に就職予定です。一度は国際協力の分野に携わることも考えました。しかし私は第一線での支援よりもMeal for Refugeesのように、モノやイベントなどを通じてこれまで国際問題や社会問題に関心のなかった人をつなげるコーディネーターのようなことを行う方が向いていると思い、様々な商材を扱っている今の会社に就職することを決めました。また内定先の会社はCSRとして難民支援を行っているので、ゆくゆくはその部署に配属されて関わることができたらと思います。

中央大学の魅力とは何ですか。

中央大学の魅力は、なんといってもヒルトップ(食堂)です! 1階から4階まである食堂にはハンバーガー屋さんからお座敷のある和食レストランまで様々なお店があります。学食はどれもリーズナブル、かつ美味しく食べられるので学生の強い味方です。他の大学の食堂は、お昼時以外は閑散としている所が多いですが、ヒルトップではどの時間帯でも学生がいるという所から、それだけ中央大学の学生に親しまれていることが窺えます。みなさん、ぜひ中央大学多摩キャンパスにお越しの際は利用してみてください。

受験生へのメッセージをお願いします。

大学生活はこれまでと違って様々な面で自由になると同時に、選択する場面も増えていきます。みんながこれにするから、とりあえず私もこれにしようという選び方は確かに時間がかからず、楽で私もよくやってしまいます。けれど私の経験上、まずは考えて自分なりの考えや方向性を出した上で選択した方が、より得るものが大きいです。高校時代は受験勉強ってやる意味あるのかなと思っていました。今になってみれば、あれは「考える」上で必要な予備知識を蓄え、「考える」訓練を行っていたのだと思います。受験勉強は気が滅入るほど地道な作業ではありますが、受験勉強を通して「考える」力を身につけて、大学生活がより豊かになると信じ、一緒に頑張っていきましょう!応援しています!

最後に一言。

法学部での4年間を通して、いつも政治や社会と日常生活の関わりを意識しながら、勉強と課外の活動をつなげることができました。「ほしい未来は自分で作る」をモットーに、悔いのない大学生活でした。自由にのびのびと大学生活を送ることができたのも、ひとえに両親、中央大学の先生方、友人、その他多くの人の支えがあったからこそです。本当にありがとうございました。