法学部

ハワイ大学 デニス・オガワ教授による公開授業(日系アメリカ人の歴史と経験)を実施しました

2019年11月29日

ハワイ大学 デニス・オガワ教授による公開授業写真

2019年11月18日(月)三限に、外務省の招聘で来日されたハワイ大学のデニス・オガワ教授をお招きし、法学部にて公開の英語での講義が開催されました。

講義は、「日系アメリカ人の歴史と経験」というテーマで、長い歴史のある日本とハワイの関係、初期の日系移民の歴史、第二次世界大戦中の日系アメリカ人の経験、そして、現代の移民やマイノリティに対するアメリカの政策や社会の言説の変容、さらに、マイノリティ側のコミュニティの動きやコミュニティが抱える問題などが紹介されました。

講演会には、法学部の英語を履修する学生を中心に、アメリカ史や英語を学ぶ他学部の学生も多く集まり、また、学内外の教員も集まって、総勢140名近くの参加者となりました。講義は英語で行われましたが、教授が易しい英語で具体的な事例を挙げながら丁寧にお話くださり、また、通訳の方が内容について簡単に要約してくださったため、多くの学生が英語の講義であるにも関わらず、内容を理解し、興味を持って学ぶことができました。

オガワ教授は、第二次世界大戦中の1943年9月に、カリフォルニア州マンザナール日系人強制収容所で生まれ、終戦まで生活した体験を持っていらっしゃいます。また、UCLAでアメリカ研究分野の修士及び博士を修められ、アメリカ史やエスニックスタディーズの分野で重要な研究を続けてこられました。さらに、ハワイ日本文化センター副理事長、ハワイ日米協会理事、全米日系人博物館顧問等を歴任し、日米や日布間の友好的な交流事業や日系アメリカ人史の研究、教育に長く尽力されています。

このように研究者、教育者として活躍するオガワ教授の語る歴史は、学生の心に大いに訴え、日系人やアメリカ史、そして、英語への学生の興味をかきたてました。学生からは、授業内の質疑応答や質問票を通して、好意的な感想が多く寄せられ、また、さらなる学びにつながっていく様子がうかがえました。