法学部

「法廷傍聴会」を実施しました

2017年11月07日

 2017年11月1日(水)、霞ヶ関の東京弁護士会館にて、2017年度「法廷傍聴会」が開催されました。この催しは、本学法学部を卒業し弁護士となられたOB・OGによる「中央大学法曹会(以下、「法曹会」)」と法学部が合同で開催しているイベントで、東京地方裁判所において刑事裁判を傍聴し、その事件の内容や裁判の進行等について現役の弁護士の先生から解説いただき、質疑応答を行うというものです。毎年白門祭期間直前の全日休講日に実施しており、今年度も26名の法学部生が参加いたしました。また、法曹会からは現役弁護士6名の方にご協力いただきました。

 午前9時に弁護士会館に集合した学生は、法曹会の弁護士6名の自己紹介のあと、弁護士の引率のもと、3班に分かれて東京地方裁判所において刑事事件の裁判傍聴を行いました。午前11時前後に傍聴を終えて弁護士会館に戻り、引率していただいた弁護士から「先ほどの裁判の論点は何か」「裁判長の発言にはどのような意味があるのか」「今回の争点と今後の裁判の行方はどのようなものになるか」といった解説が始まると、学生からいくつも質疑があり、それに弁護士が更なる解説を交えて答えるといった光景があちこちで展開されました。実務を経験した弁護士による実際の刑事裁判の解説は、普段大学で講義を受ける学生にとって新鮮な経験となったことでしょう。

 また、法曹会のご厚意で昼食をご用意いただき、文字通り「同じ釜の飯」をともにすることで、より打ち解け合うことができたようです。「今まで担当した裁判で印象に残る事件は何か」「法曹を目指しているがどのような職業意識を持ったらよいのか」等、様々なテーマについて話し合い、時には弁護士の冗談めいたお話に笑い、時には「被告人という一人の人間の人生を左右する」立場にある弁護士のお話に真摯に耳を傾け、大変充実した時間を過ごしたようでした。また、同じ法曹を志望する学生同士の繋がりも出来たようです。将来にわたって共に切磋琢磨し、精神的な拠り所になることでしょう。

 今回も開催に向けてご尽力いただいた中央大学法曹会の先生方には、この場を借りて、厚く御礼申しあげます。

 

 中央大学法学部では、法曹育成について今後もより一層の施策を実施してまいります。ご理解とお力添えと賜りますようお願い申しあげます。