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法学部
【活動レポート】山本 奈緒子 (2002年入学・ 法律学科 )

活動データ

  • 語学留学とボランティア活動
  • 2003年8月8日~9月8日 オーストラリア・シドニー
  • 滞在方法はホームステイで、シドニーの小さな町、マンリーというところで1ヶ月滞在した。
  • 滞在期間中は語学学校へ通った。 私が滞在した学校:Australian College of English
  • 2003年度前期選考(英語分野)

活動の概要

8月9日
オーストラリアに到着、ホストファミリーと対面。私を受け入れてくれたのは、Janice Pearsonさん、64歳。彼女はまだ現役の秘書で、法律事務所に勤務している。3人の子供がいるが、もうすでに全員家族を持っている。滞在したのは、部屋が2つ(1つはホストマザーの部屋、1つは私が使った)ある小さな居心地の良いアパートだった。彼女はいつも午後6時半に帰ってくるので夕食は7時。朝7時から30分間ホストマザーがバスルームを使うので時間をずらすこと、決まりごとはそれだけで、とてもいい人だった。

8月10日
ホストマザーに学校までの行き方、バスの乗り方、家の周辺などを案内してもらう。日本との違いに戸惑った。

8月11日
学校が始まる。この日はオリエンテーションとクラス分けテストを受けた。テストといってもそんなに難しくはなく、筆記試験と簡単な面接を受けた。その結果、上から2番目のクラスに!!

8月12日
クラスに合流。週ごとに生徒の入れ替えがあるので少しずつメンバーは変わるのだが、このときは日本人3人、スイス人3人、韓国人4人、ブラジル人1人だった。参考に、学校の時間割は次のようなものだった。
午前:8時30分~12時45分 クラスでの授業(90×2)。テキストを使って文法を中心としながらもディスカッション、スピーキングにも力を入れていた。
午後:13時45分~14時45分:エレクティブクラス(中級以下はspeaking,listening, pronunciationの強化だが、それ以上は、Fluency&Listening, Business English, Conversation&Discussion, Cinema Studies, IELTS Preparation, Vocabulary, Writing, Grammar, Australian Studies, TOEFL&TOEIC から1つ選ぶ。但し常に全ての選択肢から選べるわけではなく、他のクラスはどれもいっぱいだということで、私たちが午後のクラスを選ぶときはCinema StudiesとTOEFL&TOEICだけしかなく、私は必然的にCinema Studiesを選ぶことに)
15時~16時:セルフアクセス(自習時間で、Supervised Study Room, Computer Center, Conversation Club, Movie Club, Listening Center が、決められた曜日に使える。)

8月17日
Benevolent Societyへ行く。これはシドニー中心部にあるボランティア団体で、主にお年寄りの世話をしているグループだ。オーストラリア出発前から連絡をとってあり、本当は私も週末にここでボランティアの活動をさせてもらうことになっていたのだが、私が1ヶ月の滞在だというのを、もっと長くいると勘違いされてしまっていたようで、ボランティアとして働くには4週間のトレーニングが必要だからということで見学させてもらった。実際見学させていただいた時間は2時間もなかったが、ボランティアの実際を見ることができ、良い経験となった。

8月22日
クラスメイト全員が集まり、この週学校を終えるスイス人と韓国人の女の子のお別れパーティーをした。当人たちがそれぞれスイスと韓国の料理を作ってくれ、他国の食文化を知ることができたし、学校以外でクラスメイトと楽しいひと時を過ごせたのはとても貴重だった。

8月22日
学校主催のACE Partyがあった。このパーティーには、私が通ったマンリー校の生徒だけでなく、隣のボンダイ校の生徒も参加し、多くの人と知り合うことができた。

8月24日
学校主催のエクスカージョンで、ブルーマウンテンとナショナル・ワイルド・パークへ行く。クラスメイトのスイス人、Gabiと参加し、シドニーの名所を見に行くことができた。この日は日本とスイスの文化の違いの様々なことを話し、お互いスイスについて、日本についてあまり知らなかったので話すことが尽きなかった。

9月3日
私と韓国人の男の子がこの週で最後だったので、再びクラスメイトがお別れパーティーを開いてくれた。たった1ヶ月だけのクラスメイトなのにここまで仲良くなれると思っていなかったので、言葉の壁はあっても、お互いが1つの言葉を使ってコミュニケーションを図ろうとすればできるんだ、と改めて実感。

9月8日
ホストマザーと別れを惜しみ、帰国 。

今回の活動についての感想

今回の語学留学は、私にとって初めての経験だったので、感じたこと、考えたことはまとめきれないほどある。その中から主に感じたこと、考えたことを以下にまとめた。
私がまず心がけたことは、なるべく日本人同士で固まらないようにしよう、ということだった。行く前から、日本人はすぐ固まる、ということをよく話に聞いていたので、せっかく外国に英語を勉強しに行くんだし、与えられた機会は最大限に利用しようと思ったからだ。
しかし実際に行ってみると、それはなかなか難しいことが分かった。オーストラリアは日本から比較的近いということもあって、日本人の割合が低い学校を選んだにも関わらず、学校全体の人口の半分近くは日本人だった。私が入ったクラスは私を入れて日本人は3~4人と比較的少なく恵まれていたが、やはり下のクラスに行くにつれて日本人率も多くなり、1クラス15人中10人が日本人、というクラスもあったようだ。そんな状況だったので日本人を避けて通るのは不可能に近く、同じ時期に入った日本人の子達や、クラスの日本人の子達と自然に仲良くなるのは仕方なかった。
仕方がないとはいえ、そこで固まってしまうのはよくないと思い、放課後はなるべく外国人の友達と過ごすようにした。なるべく英語を使う環境に自分を置こう、という意識は常に持っていられたと思う。
私と同じくらいの年齢の日本人の子達は、放課後や週末を常に一緒に過ごしたり、お互いの家に泊まりに行ったり、ホストファミリーの家でも夕食後は部屋で1人で過ごしたりして、留学というより遊学、という感じがしてしまった。
しかし同じ国同士固まるのは日本人に限ったことではなかった。私がどんどん外国人の友達を増やそうとしていても、スイス人はスイス人、ブラジル人はブラジル人、韓国人は韓国人、といった感じですでに輪ができており、放課後や週末を一緒に過ごす外国人の友達を作るのはなかなか難しかった。でも難しかった分、仲良くなった外国人の友達とはいろいろなことを話して仲が深まったし、帰ってきてからも連絡を取り合う貴重な存在となった。
ホームステイ先に帰ってからもやはりその意識は同じだった。ホストマザーは仕事を持っており、帰ってくるのが6時半だったので、その後は一緒に夕食をとってテレビを見ながらその日にあったことを話したりして、できるだけ一緒に過ごすようにした。ホストマザーとは本当にいろいろな話をした。外国で生活することが初めてだった私にとっては何もかもが新鮮で、驚きの連続だった。クラスメイトが教室でりんごや人参を丸かじりしていたことや、クラスメイトが集まってパーティーをしたときに、じゅうたんの上にこぼした赤ワインのしみを、スイス人の子が塩を使って消した話など、ホストマザーにとっては当たり前のようなことでも私がつたない英語で話すのを一生懸命聞いてくれた。その反対に、ニュースを見ながら北朝鮮問題や天皇制について話したこともあった。いつも夕食後の2時間は私にとって貴重な時間だった。
この留学では、言語体系の違いを痛切に感じさせられた。前から、日本語と英語は文法構造が全く違う、ということはよく分かっていたのだが、オーストラリアでヨーロッパの子達と同じ教室で勉強して、このことを身をもって感じさせられた。やはり、フランス語、ドイツ語などを母国語とする子達は、文法の知識は私たちと同じくらいだったとしても、スピーキング能力は格段に上だ。英語、ドイツ語、フランス語など、ヨーロッパの言語は、それぞれラテン語から分化していて語源は同じなので、アジア人が勉強するのに比べてヨーロッパ人は話すほうは上達が早い。だから私は中学のときから数えて7年は英語を勉強しているけれど、クラスメイトのヨーロッパ人の子で、私より英語を勉強している期間は短いのに私よりはるかにスピーキングが上手くてディベートのときにショックを受ける、ということもざらだった。このときはさすがに、生まれて初めて、アジア人に生まれたことを不利に感じた。どこの国に生まれたとか、どんな言語で育ったとかそういうことは自分ではどうしようもないし、有利とか不利だとかいう問題ではないことは自分でもよく分かっているのだが、今まで日本で英語を勉強していたときには自分を惨めに思ったことなどあまりなかったし、中学時代などはむしろできるほうだったので、このときばかりはヨーロッパ人の子達をうらやましく思い、自分を惨めに感じた。一番ショックを受けたのは、ある日の午後の授業で映画についてグループで話し合っていたときだ。そのとき私たちのグループは、私、スイス人、ドイツ人、ブラジル人の4人だったのだが、私以外の3人はスピーキングがとてもナテュラルで、3人で話がどんどん進んでいってしまうのだ。3人の会話は理解できているので、私も何か言いたくて、しかも言いたいこともたくさんあるのに、それがすぐに言葉にならなくて、そうしているうちにどんどん自信がなくなっていってしまって、結局1言しかしゃべれなかった、ということがあった。その日は本当に疲れてしまって、帰ってからも目に見えて疲れていたらしく、ホストマザーにも「今日は疲れているわね。」と言われるほどだった。そこで私がその日のことを話すと、「あなたは日本人で一番努力しているから惨めに思うことはないのよ。」と言ってくれ、本当に救われる思いがした。

落ち込むこともあったが、感動したこと、うれしかったこともたくさんあった。この留学で、英語の素晴らしさを身をもって体感した。英語が世界の共通語だというのは常識だけど、英語を使えば他の国の子と通じ合える、というのはいざ自分が体験するとなんだか言葉には言い表せない感動があった。クラスメイトが集まると、スイス人同士はスイス系ドイツ語、ブラジル人同士はポルトガル語、韓国人同士は韓国語と、それぞれの母国語を話しているときは私には全く理解できないけど、一度英語を使えばお互い理解できて、多分彼らにとってもそれは同じで、少し不思議だけどとても素晴らしいことだと思った。
他の国の子達と友達になったことで、今まで知らなかった他国の文化をたくさん知ることができたし、日本という国、日本人という民族を客観的に見ることができたと思う。日本人が自己主張をしない、というのも本当だったし、日本人が親切で穏やかな性格の持ち主だ、ということもよく分かった。これは日本人の良いところでもあり、また悪いところでもあると思う。
私たち日本人は自分を抑えて他人に合わせる、ということが得意であり、日本で生きて行くためには重要なことだ。私の普段の生活の中でも、こういう場面はよく見られる。例えば、休日に友人と買い物に行くときなども、「どこに行こうか。」と尋ねられても、どこどこへ行きたい、とストレートに言うのは押し付けがましい気がして、大抵「そうだね、どうしようか。」と返事にならない返事をしたり、「渋谷とかいいかもねー。」などと遠まわしに提案したりする。でもフランス人の友達と買い物に出かけたときにはそうはいかなかった。彼女は先にここの店とあっちの店を回って、その後カフェに行って休憩しよう、とてきぱきと決めて私に提案してきて、どこのカフェに行きたいかと聞かれた。そこで私がいつものように気を使って遠まわしに答えていると、「Choose your way.」と言われ、そのときに、ああ、こんなところにも典型的な日本人像が出ているんだな、と感じた。
国際化が進み国外に出て行くことが多くなった今日では、日本人もどんどん自己主張していかなければならないと思う。でもそれは日本人が欧米人化すればいい、ということではない。日本人の謙虚さは美しいと思うし、他人を思いやる心は人一倍強いと思う。こういう良いところはなくすべきではないし、誇りに思っていいと思う。
オーストラリアで1ヶ月生活してみて、様々なナショナリティーの中で色々な刺激を受けて、物の見方、物事に対する考え方、その他色々なことが変わった。何よりも強くなったと思う。この経験を生かして色々なことにチャレンジしたいし、またこの秋から1年間のアメリカ留学が決まっているので、この経験を生かしてがんばりたいと思う。

今回の活動をどのように生かしていくか

今回の留学は私にとっては初めての経験だった。長年、留学することは私の目標でありこの夏で私の目標の第1歩が達成されたことになる。今回1ヶ月オーストラリアに行ってみて、自分の英語力の未熟さを痛感した。そしてもっともっと英語の力を伸ばしたい、と思うと共に、今度はもっと長い期間外国で学んでみたい、と強く思い、秋から1年間アメリカへ留学することを決めた。私は将来何らかの形で国際協力に関わりたいとも思っているので、今回の留学をファーストステップとしてさらに英語力を伸ばしていきたいと思う 。

後輩達へのアドバイス

これからやる気応援奨学金制度を利用して海外へ語学を学びに行こうとしているみなさん、ぜひこの絶好の機会を最大限に利用して下さい。この奨学金に応募する資格は、“やる気”だけです。それでもまだ不安があるのなら、リソースセンターを利用したり、既にこの制度を利用して留学を遂げた多くの先輩たちにアドバイスを求めたりすれば、この制度のことがもっとよく分かるはずです。私が言いたいことはただひとつ。この制度をどんどん利用して、英語力を伸ばすだけでなく、視野を広げて下さい。

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