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商学部
ドイツ語 Brücke zur Welt!

オルタナティブな世界への架け橋

ドイツ語はどこで話されている…

ドイツ語は経済大国ドイツだけで話されている言語ではありません。音楽や芸術の都で知られるウィーンやザルツブルクのあるオーストリア共和国、金融大国のリヒテンシュタイン公国の国語でもあります。また永世中立を掲げるスイスではフランス語、イタリア語、ロマンス語と並ぶ公用語の一つです。隣国のイタリアには、イタリア語とドイツ語の二つを公用語に指定している南チロルという地域もあります。

ルクセンブルク、ベルギー、オランダでもドイツ語を公用語の一つとして使用しています。またフランスのアルザス地方やデンマークの北シュレスヴィヒ地方などでは、ドイツ語が日常語となっていて、学校でも習うことができます。

さらにフィンランドやスウェーデンなどの北欧諸国とチェコ、スロバキア、ポーランド、ハンガリー、スロヴェニアなどの旧オーストリア・ハンガリー帝国に属していた東欧諸国には、ドイツ語を話せる人々が多く、ドイツ語はヨーロッパの中でも最も重要な言語の一つです。

ドイツの首都ベルリンにはトルコ系の住民が多く、ベルリンはイスタンブールに次ぐトルコ第二の都市と称されるほどです。逆にアンタリアなどトルコの町で道を尋ねると、ドイツ語で答えてくれることがあります。これはトルコ人の多くがドイツで働いた経験があるからです。ドイツ語は国連の公用語ではありませんが、G8サミットをはじめ、多くの国際会議で正式に使われていています。

ドイツ語の話者人口の総数は1億3000万人と言われていますが、それはかつてルーマニア、ロシア、北米や南米、アフリカなどに移住したドイツ系の移民たちが、現在でも日常語としてドイツ語を使用しているからです。

ドイツ語と日本語や英語との関係は…

明治の開国から第二次世界大戦まで、ドイツ語は日本では大変人気があり、多くの人々がドイツ語を学び、ドイツ語圏の進んだ学問、芸術、制度などを取り入れてきました。

現在の日本語でも、カルテやレントゲンなどの医学用語、エネルギーやナトリウムなどの物理・化学用語、ヤッケやヒュッテ、ザイル、ゲレンデなどの登山・スキー用語が普通に用いられています。大学生の日常用語であるアルバイトやゼミなども、ドイツ語由来です。

英語との関係で見れば、ドイツ語は同じ西ゲルマン言語の一つであり、とても近い親戚関係にあります。ドイツ語が他のゲルマン語から独立し始めたのは、西暦500年から800年頃にかけてであると言われています。

しかし今でも少し古い英語の歌の歌詞などを見ると、人称名詞のthouやthine、mineなど、現代ドイツ語とそっくりの言葉に出会います。ドイツ語を学び始めると、普通名詞や語順についても、英語と非常によく似たものが多いのに驚くでしょう。

例えば、 学生はStudent( student)、音楽は Musik (music)です。

英語の「I love music!」はドイツ語では「Ich liebe Musik! 」です。

英語の「We live in Tokyo.」はドイツ語では「Wir leben in Tokyo.」です。

語順、前置詞の使い方まで英語と共通しています。ですからこれまで英語を学んできた人には大変学びやすい言語です。子音の発音から基本的な発想に至るまで英語と大変よく似ています。
(ところでドイツ語には英語のように「現在進行形」はありません。未来のことは「現在形」で表現できます。ドイツ語の疑問文には、do, doesなどの助動詞もいりません。)

意外と思われるかも知れませんが、ドイツ語を学ぶことは同時に「とても近い親戚」である英語の理解と運用能力の向上にもつながるのです。

中央大学とドイツの古くて新しい関係については以下のHPをどうぞ
インターナショナル・ウィーク:【テーマ5】中央大学とドイツの古くて新しい関係

ドイツ語の発音と文字…

ドイツ語の発音は、英語に比べるとずいぶん簡単です。その理由は、母音の数が少ないこと、綴りと発音が規則的に対応していることです。ほとんどの単語はローマ字読みであることも発音が容易であることの一つです。しかも単語のアクセントは、最初の母音にあるのが原則となっています。

Name(ナーメ)アクセントは、最初の母音aに

Film(フィルム) アクセントは、最初の母音iに

アクセントのある母音は、次の子音が1つなら長く、2つ以上なら短く。

ドイツ語にあって、英語にない文字は次の4文字だけです。
Ä (アー・ウムラウト),
Ö (オー・ウムラウト),
Ü (ウー・ウムラウト),
ß (エスツェット)

でも最近は Ä -›Ae. Ö-›Oe. Ü-›Ue. ß-›ss
と英語式に表記することも可能です。

最近のトピックから

1)もの造り大国の新たな挑戦、「第4次産業革命」の始まり

戦後ドイツの経済復興やEU統合の成功を支えてきたのは、ドイツ企業のほとんどを占めている「中小企業」の存在です。ドイツ企業のうち約99%が従業員500人以下の中小企業と言われていますが、就業人口の80%に当たる約2100万人がこの中小企業で働いています。まさに経済大国ドイツを支える「屋台骨」そのものが中小企業と言っても良いでしょう。こうした小さな企業の支えがあるからこそ例えばドイツの自動車産業は、国際的な輸出競争力を誇ることができるのです。

日本の場合近くにコストの安い国があれば、生産工場をそれらの国に移転するのが当然という理解ですが、ドイツでは人件費の安い隣接する東欧諸国に工場を移転するという選択を取るのではなく、ドイツ国内で生産し、そこから輸出するという道を選びました。そしてこの製造業の中心にあるのが、中小企業なのです。

これらの数万社に及ぶ製造業に関わる中小企業は、ドイツの場合大都市よりもむしろ地方にある小さな都市に分散して立地しています。そのためこれまではIT化やグローバル化の時流に乗り遅れる傾向がありました。こうした小さな組織の生き残りを懸けて打ち出された国家戦略が、「第4次産業革命」と呼ばれるハイテク戦略です。離れた場所に位置する様々な現場をネットワークでつなぐこと、すなわち工場と倉庫、流通システムと販売システムなど、関連施設すべてをネットワークでつないでいくことで生産工程のスムーズな把握と流通経路の明確な掌握を可能にするシステムが構築されようとしています。

先進国で見られる国内産業の空洞化を防ぎ、地域経済の循環を推し進め、雇用減少に歯止めをかけようとする大きな挑戦といえるでしょう。

働き手を単純作業から解放し、より創造的で、価値の高い仕事へと転換させようとしている「インダストリー4.0」の革命。国を挙げてのこの「第4次産業革命」が、今静かに進行しています。

2012年6月中央大学では「ドイツ・ウィーク」の一環として、日本や世界に拠点を置くドイツ企業のリーダーをお招きし、講演会を開催しました。
インターナショナル・ウィーク:特別講演会

2)持続可能な社会をめざして

米国スリーマイル島での原子力発電所の事故(1979年)の後、ヨーロッパは旧ソ連邦チェルノブイリ原発のメルトダウン(1986年)に直面します。今年(2016年)はその大事故発生から30年の節目になりますが、この時、陸続きで多くの農産物・加工物などを東欧諸国から輸入していたドイツやオーストリアは、深刻な影響を受けました。その体験からドイツでは、脱原発と再生可能なエネルギーの導入を法律で正式に決定しました(2002年)。

さらに2011年3月の福島原発事故の直後、ドイツ政府はいち早く反応し、原発廃止の時期を予定の2040年よりさらに早めて2022年に全面的にスイッチを切ることを決めました。科学技術に対する国民の関心が高く、同時に失敗の歴史から多くの教訓を学ぼうとするドイツでは、国民の大多数が脱原発と持続可能な社会への転換を支持しています。

日本と同様に製造業を基軸に据えた国づくりを図るドイツでは、エネルギー資源の確保は死活問題であり、最重要課題といえます。現在ではまだ工場が操業していない時間帯でも効率化のために様々な機器の電源をスタンバイ状態で待機させていますが、そのためにエネルギーの浪費が発生しています。しかし「第4次産業革命」の目玉であるスマート工場が導入されればエネルギーの供給量をリアルタイムで調整することが可能となります。エネルギー消費量を減らし、生産量を最適化し、材料やエネルギーの供給を適切にコントロールすることは、環境に優しい工場を生み出すことになるのです。そして次の世代に課題を残さないために、風力、太陽光、バイオマスなどの再生可能エネルギーの開発に総力をあげて取り組んでいます。

日本よりさらに北に位置する、冬の厳しいドイツやオーストリアの「さよなら化石燃料」政策。これには、今後ますます目が離せません。

2012年6月中央大学では「ドイツ・ウィーク」の一環として、様々なエネルギーの未来を考える映画会と討論会を開催しました。
インターナショナル・ウィーク:【テーマ1】エネルギーの未来を考える

3)ベートーベンとバウムクーヘンの不思議な関係

毎年大晦日に日本各地で演奏されるのが、ベートーベンの第九交響曲です。その名曲が日本で初めて演奏されたのは、四国の坂東にあった捕虜収容所でした。今から100年ほどまえの第一次世界大戦中のことで、演奏したのは日本軍に捕らえられたドイツ人の捕虜たちです。収容所の所長であった松江中佐は捕虜を虐待したりせず大切にしました。そこには農場や売店、印刷所、劇場、そしてパン屋さんまであったのです。地元の住民達ともコンサートや工芸品の展示などを通じて人間らしい触れ合いがありました。敵であったはずのドイツ人捕虜のなかには、戦争が終わって解放されても日本にとどまってドイツのパンやお菓子、ソーセージの店を神戸などで開く人もでてきました。バウムクーヘンや美味しいソーセージも、こうして初めて日本に伝えられたのです。

2015年7月に中央大学でこの歴史についてのドキュメンタリー映画が紹介され、これを撮影した監督と学生との間で活発な議論が行われました。

詳細内容
詳細内容(PDF)(287KB)

4)「きよしこの夜」から「サウンドオブミュージック」の世界へ

オーストリアのザルツブルク近郊にあるオーベルンドルフで聖夜のミサをあげようとしていた助祭のフランツ・モーアは、頭を抱えました。パイプオルガンの演奏が不可能であることが判明したのです。クリスマスのミサに歌が歌えないとは…。そこで急遽ギターによる「きよしこの夜」が作曲され、ようやく教会の中でこの曲を演奏・合唱することができました。以後この聖歌はオーストリアから移住したサウンドオブミュージックで有名な「トラップ一家合唱団」によってアメリカ各地で歌われ、やがて世界中に広まっていったといわれています。

このクリスマスキャロルが作られる過程をつぶさに描いた作品が「きよしこの夜」です。これを授業中に鑑賞したドイツ語クラスの学生たちが、感動し自分たちで字幕スーパーを付けてしまいました。

商学部に入学したら、ぜひ一度はこの「きよしこの夜」の世界を、オリジナル画面で堪能してみましょう。毎年12月の最後の週に上映しています。


詳細内容(PDF)(319KB)

商学部でのドイツ語の新しい学び

商学部ドイツ語教室では週3回の「インテンシブ・コース」の導入や留学を目的とした「グローバル・ステューデント育成講座」の開講と並んで、2012年からスマホやPCなどのITをフルに活用した「タンデムセッション」を実施しています。

ウィーン大学やベルリン大学、フランクフルトやオスナブリュックの大学で日本語を学んでいる学生たちと商学部生がペアを組み、お互いに自分の母語を教えあい、学びあうシステムです。
同世代のドイツやオーストリアの若者たちが何を考え、何に興味を持っているのかを交換授業を通して身をもって体験してもらいます。

タンデムセッションの様子
タンデムセッションの様子

ドイチェス・カフェの様子
ドイチェス・カフェの様子

また、ヒルトップ(学食棟)にある「Gスクエア」には「ドイチェス・カフェ」があり、週二回お店を開いています。ドイツからの交換留学生を交えて、ドイツのお菓子やチョコレートなどを食べながらのオープン・カフェです。

授業で学んだフレーズを、実践で使ってみる。
習うから、慣れる習慣を身につける。これがドイツ語の学びのポイントです。

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