広報・広聴活動

政策文化総合研究所公開シンポジウム「3.11複合災害と日本の課題」

2014年01月29日

【概要】
 3年前の2011年3月11日は、私たちにとって忘れえぬ日となった。巨大地震と巨大津波という自然災害に止まらずに、それらが原因となって発生した東京電力福島第1原子力発電所事故という人災は、東日本・関東地域の広範囲にわたり甚大な被害をもたらした。「想定外」の複合災害は第二次大戦後の日本社会にパラダイム・シフトを突き付ける日本史的出来事になりつつある。
 日本の政治・法律・経済・都市の在り方や、国民一人ひとりの価値観や生活様式に深刻な疑問を投げかけているばかりでなく、国民の安全と人権を保障する基本的枠組みとしての国家の在り方を深刻に問うことにもなっている。同時にそれは、人災としての性格の強い原発事故が地震・津波を契機に発生したことによって、原発事故の危険性と自然再生エネルギーへの関心を広く国際社会に喚起する世界史的出来事にもなりつつある。
 本シンポジウムでは、「被災地の現状報告分析」、「電力・エネルギー・原発問題」、「過去から未来へ」という3部構成で報告がなされ、これに基づいて討論者や参加者が活発に議論することが期待されている。
 
【日時】
2014年3月11日(火)10時~17時30分

【会場】
中央大学多摩キャンパス2号館4階 研究所会議室4 

【プログラム】
●開催挨拶 佐藤元英 政策文化総合研究所所長 10時00分~10時10分
●第1セッション(被災地―現状報告分析)10時10分~12時10分
 司会者:佐藤元英 討論者:長谷川聰哲
 片桐正俊(経済学部教授)   「震災復興財政の問題点と課題」
 武山眞行(中央大学名誉教授) 「大震災被災者に対する法律援助システム」
 深町英夫(経済学部教授)   「日本心象-中国人の表象・記憶する3.11」
●第2セッション(被災地―電力・エネルギー・原発問題)13時00分~15時00分
 司会・討論者 細野助博 討論者 滝田賢治
 長谷川聰哲(経済学部教授) 「東日本大震災が地域と国民経済に与えた影響」
 岡田啓(東京都市大学環境学部准教授) 「日本のエネルギー政策と電力改革」
 川久保文紀(中央学院大学法学部准教授) 「福島第一原発事故と被災自治体-福島県相双地方の事例」
 奥山修平(法学部教授)  「震災・原発事故のエネルギー政策」
●コーヒーブレイク 15時00分~15時20分
●第3セッション(過去から未来へ)15時20分~17時20分
 司会者:武山眞行 討論者:奥山修平
 佐藤元英(文学部教授)  「日本の大震災と外交―過去の記録からの提言」
 西海真樹(法学部教授)  「自然災害と国際法」
 滝田賢治(法学部教授)  「3.11複合災害と国際緊急援助」
●閉会挨拶 滝田 17時20分~17時30分

<取材お申し込み、お問合せ>
百瀬 友江(モモセ トモエ)
中央大学 研究所合同事務室 政策文化総合研究所担当 
TEL: 042-674-3276、FAX: 042-674-3278
E-mail: ipcs☆tamajs.chuo-u.ac.jp(☆を@に変えて送信してください)