広報・広聴活動

縄文文化の食と居住~考古学と関連科学の研究成果から~

2013年09月20日

中央大学大学院文学研究科学術シンポジウムのご案内
 
考古学は発掘によって遺跡や遺物を用いて過去の生活を明らかにする学問ですが、考古資料はそれだけでは歴史を物語るすべを持ちません。考古学者は、民族学・民俗学・文化人類学の成果による援用や近年発達が著しい自然科学分析、さらに使用痕研究や実験考古学といった様々なアプローチによって学際的に研究を進めることで、過去の社会を明らかにしようとしています。今回は、日本列島に1万2千年以上の長きにわたって展開していた縄文文化の「食・住」を題材に、一線の研究者が一堂に会して多面的に掘り下げます。特に生業や環境との関わり合いを中心に、縄文時代最盛期の食糧資源の獲得と居住形態の多様性の復元を試みます。
 
日時  :9月28日(土)10時~16時30分
場所  :中央大学多摩キャンパス3号館1階 3114教室
主催  :中央大学大学院文学研究科
共催  :中央大学人文科学研究所
申込  :不要(興味・関心のある方はどなたでも参加可能です)
参加費 :無料
 
 
《プログラム》
挨 拶 
・中央大学大学院文学研究科委員長 都筑  学
・中央大学人文科学研究所所長   石井 正敏
 
第1部 講演
羽生淳子氏(UCバークリー教授)
「食の多様性と文化の長期持続性-縄文から学ぶ-」10:05-11:05
武藤康弘氏(奈良女子大学教授)
「民俗例による竪穴住居の寿命と食生活」11:05-12:05
 
<休憩  12:05~13:00>

第2部 講演
高瀬克範氏(北海道大学准教授)
「縄文文化の土地・資源利用の相対化」13:00-14:00
コメント 小林正史氏(北陸学院短大教授)
「縄文深鍋のススコゲからみた台所構造」14:00-14:30
コメント 小林謙一氏(中央大学教授)
「炭素同位体分析による居住期間・住居の寿命と生業」14:30-15:00
 
<休憩  15:00~15:15>
 
第3部 質疑・討論15:15-16:15
まとめ・挨拶

 
【お問い合わせ先
 中央大学大学院事務室
 TEL042-674-2620